このたび、ロシアの文豪レフ・トルストイの生誕190年にあたる2018年を記念して、玄孫で画家のナターリヤ・トルスタヤによる「レフ・トルストイに捧ぐ　ナターリヤ・トルスタヤの絵とグラフィックス」の絵画展を開催することとなりました。

本展は次のように、大きく2つの構成から成っています。

第１部：ナターリヤの編集書 『トルストイの肖像画』の為に作成した、トルストイの生涯を描いたイラスト集。
トルストイの幼児期から最晩年に至るまでの、肖像画イラストを完成させています。

第２部 : 紙素材にアクリル絵の具で着色し、皺等を施して造形したコラージュ。
20世紀に台頭したカンディンスキーやパノーヴァ等の表現主義や、前衛芸術を踏襲してはいますが、ロシアの伝統芸術であるイコンの色彩“コラブ”に見られる、赤と緑を基調にするなど、ナターリャ独自の手法が試みられています。また、表現主義の特質でもあるシンボリズムやミニマリズムによって、作者の視点と、鑑賞する側の解釈との相違をも許容する、広い世界観を楽しめる作品に仕上げられています。

また本展は、2020年昭和女子大学創立100周年記念のプレイベントとして実施しています。

［共催］ヤースナヤ・ポリャーナ博物館、学校法人昭和女子大学

［後援］駐日ロシア連邦大使館、ロシア連邦交流庁

第１部　展示風景

第２部展示風景